フランス南部のユダヤ教の宗教施設前で車が放火され、積まれていたガスボンベが爆発しました。警察は容疑者の男1人を逮捕しました。

 地元メディアによりますと、24日朝、フランス南部・モンペリエ近郊のリゾート地のラ・グランド・モットにあるユダヤ教の礼拝堂「シナゴーグ」の前で車2台に火が付けられ、そのうち1台に積まれていたガスボンベが爆発したということです。

 警察官1人が爆発でけがをしました。

 付近の防犯カメラには車に火を付ける人物が映っていて、パレスチナの旗や拳銃のようなものを持っていたという報道もあります。

 フランスメディアによりますと、犯人は現場から逃走しましたが、警察は同日夜、フランス南部・ニームで放火未遂の疑いでアルジェリア国籍の30代の男を逮捕しました。

 事件を受け、ダルマナン内相はフランス国内のシナゴーグやユダヤ人学校、商店などの警備強化を指示しました。

 フランス国内ではイスラエルによるガザ地区の壊滅的な攻撃が始まってから、反ユダヤ的な行為が増えています。