ロシアによるウクライナへの大規模な攻撃を受けてNATO(北大西洋条約機構)とウクライナが会合を開き、NATOの加盟国はウクライナ支援の継続を再確認しました。

 28日、ウクライナとNATO加盟国が対等な立場で話し合うために去年7月に設立された「NATO・ウクライナ理事会」が開かれました。

 ウクライナでは26日、ロシア軍による過去最大規模の攻撃で民間施設やインフラ施設に大きな被害が出ていて、理事会はウクライナ側の要請で開かれました。

 ウクライナのウメロフ国防相がオンラインで参加し、戦闘の情勢などを説明したということです。

 理事会でNATO加盟国はロシアが無差別攻撃をしていると強く非難し、ウクライナが自国を守るために必要な装備と弾薬を提供し続ける必要性を再確認しました。

 一方、欧米メディアはウメロフ国防相らが今週ワシントンを訪れ、ウクライナ軍がアメリカの長距離兵器を使って攻撃を検討しているロシア国内の目標のリストをアメリカ側に提示する可能性があると報じています。

 ゼレンスキー大統領は27日、ロシアとの戦争を終わらせるための「勝利計画」を来月、アメリカのバイデン大統領らに提示する考えを明らかにしています。

画像:NATO