台風10号が九州を横断中です。各地の様子をお伝えします。まずは現在も「緊急安全確保」が出されている大分県宇佐市から報告です。

 (内野航アナウンサー報告)  大分県の北部にある宇佐市です。駅館川では非常に激しく白波を立てるように濁流が流れています。

 駅館川は非常に川幅が広いところではあるのですが、水かさが上がりながら白波を立てて濁流が流れています。

 そして、手前では低い高さの草木が川の水に流されて倒れています。どこからどこまでが河川敷なのか、どこから川なのか非常に判別が付きにくい状態となっています。

 宇佐市は29日昼前まで非常に雨が強く降っていて、この時間も強く降ってはいるのですが、この時間も駅館川は非常に勢いよく流れています。

 一つひとつの雨粒が大きく、そして重く感じる雨の降り方です。

(Q.緊急安全確保について住民はどのように受け止めているか?)  近くに住んでいる人に聞いたところ、「正直、怖い」と、そして「びっくりした」と話していました。ただ、この地域はこの川の近くに住んでいるということもあって「あらかじめ動けるように備えはしていた」といった声も聞かれました。

 続いては台風10号が今、最接近している熊本市から報告です。

 (社会部・加藤聖也記者報告)  熊本市の中心街です。この1時間、風はあまり吹いていませんが、強い雨は降り続けています。

 熊本県のシンボルである「熊本城」は、この雨の影響で見えづらくなっています。

 普段は観光客でにぎわっているエリアですが、雨の影響で29日は人はまばら、また車通りも少なくなっています。

 アーケードがこの辺りにいくつかあります。飲食店が多く入っているのですが、見てみると「本日休業」という貼り紙が多くの飲食店で貼られていました。

 続いては福岡市の博多駅前から報告です。

 (近藤壮真記者報告)  薄い水たまりができるほどの雨が降り続いています。

 また、1時間ほど前は木の枝が軽く揺れる風が吹いていました。しかし、現在は風はあまり強くなく、近くに見える木の枝はほとんど揺れていません。

 博多駅の在線は午前11時47分発の列車が最終で、出発後はゲートが閉められていて利用者は減り続けています。駅に入る人もまばらにしかおらず、閑散としている状況です。

(Q.すでに交通に影響が出ているのか?)  在来線は30日まで停止になるところが多く、影響も出ています。