不振が続く化粧品業界で、生き残りをかけた大手メーカーの新たな戦略を取材しました。

 先月末、東京・原宿に大手化粧品メーカーの新店舗がオープンしました。

 ターゲットはZ世代。時間に対する効果=タイパを重視する世代が待つ時間も楽しめるよう、専門のスタッフがラッピングするギフトコーナーや、“SNS映え”にこだわった時間貸しスペースも初めて導入しました。

 企画にあたったのは若手社員です。

入社6年目 チョウ・イテキさん 「私たちだったらこういう店やサービスがあったら入りやすいよねとか、あったらうれしいという店を作った」

20代 「買うだけだったらネットの方が早いし安いので、わざわざ来る必要性がないなかで、ここでしかできないこととか家族で過ごす時間みたいなのを含めて、それが体験になってるのはいいなと」

 化粧品の出荷額はコロナを機に3割ほど減少し、インバウンド需要があるなかでも回復しきれていません。

 人口減少も進むなか、化粧品業界でも生き残りをかけた挑戦が始まっています。