東京電力は先月に準備作業段階で中断していた福島第一原発のデブリ取り出しについて、今月10日から再開すると発表しました。

 東京電力は9日、格納容器の中に送り込むパイプの順番を間違って先月22日に準備作業を中断していた福島第一原子力発電所2号機の「燃料デブリ」の試験的取り出しを今月10日に再開すると発表しました。

 手順書の見直しや追加対策、パイプ復旧作業が8日までに終了し、9日に東京電力の小早川社長らが遠隔で確認し、10日に作業を再開するとしています。

 燃料デブリの取り出しは装置の改良などで延期が繰り返され、約3年遅れています。