自民党の石破新総裁は、総裁選で戦った小泉進次郎氏を選対委員長に起用する意向を固めました。総選挙をも睨んだ、石破人事が本格化しています。(9月28日OA「サタデーステーション」)

■選挙の顔に進次郎氏

総裁就任から一夜明けた28日、石破新総裁は連立を組む公明党の党大会に出席しました。

自民党 石破茂新総裁 「私はテレビで見るより怖くないといわれております、自由民主党総裁の石破茂であります」

公明党は、代表を15年務めた山口氏の後任として、石井代表の新体制を28日、発足させました。やはり気になるのは、自公ともに新体制で迎える衆議院の解散にともなう総選挙です。

公明党 石井啓一新代表 「まずは次期衆院選を断じて勝ち抜きたい」

自民党 石破茂新総裁 「公明のみなさま方、全て勝利をされますために、自由民主党総裁として全力を尽くしてまいります」

選挙を見据えた、石破新体制の顔ぶれが明らかになってきました。

まず、選挙の顔となる選挙対策委員長には小泉氏を起用、そして、党のナンバー2である幹事長には、森山総務会長を起用する方針を固めました。また、総裁選を戦った林官房長官を要職に起用する方向で調整しています。

■焦点は高市氏のポスト

そして最大の焦点は、最後まで総裁の座を争った高市氏への処遇です。決選投票で敗れはしたものの、獲得した党員票の中身を見ると2人の違いがはっきりしています。石破氏が、東北や四国、山陰や九州などの地方で強さを見せる一方、高市氏は首都圏や関西など都市部の票を獲得していることがわかります。

大票田の都市部で強い高市氏。しかし総裁選では、高市氏の推薦人には、“裏金問題の対象者である安倍派議員”が多く名を連ねていました。裏金問題に対する審判でもある、今回の選挙への負の影響は否めません。

石破新総裁は、週明け月曜に党の役員人事を行い、翌日には組閣に臨む予定です。