やり直しの裁判で無罪判決を言い渡された袴田巖さんの姉・ひで子さんが東京都内で開かれた冤罪(えんざい)被害の実情を訴える市民集会に登壇し、早期の再審法改正の実現を訴えました。

袴田巖さんの姉 袴田ひで子さん 「弟が47年7カ月、拘置所に入っていた、そのことを何らかの形にしないと。ぜひ、皆様のお力で再審法を改正して頂きたくよろしくお願い申し上げます」

 1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件では、死刑が確定していた袴田巖さんの再審=やり直しの裁判で静岡地裁は26日、無罪判決を言い渡しました。

 姉のひで子さんは市民集会で、「長い裁判でやっと決着がつきました」と無罪判決の喜びを報告しました。

 1981年に申し立てた最初の再審請求から40年以上が経過していて、ひで子さんは巖さんが長期間にわたり拘束されたことに触れたうえで、早期の再審法改正の実現を訴えました。