今年1月に発生した能登半島地震で盛り土が崩壊した道路を早期に復旧させるため、大規模災害では初めて「発砲ウレタン」が使われました。

株式会社イノアック住環境 遠藤大輔部長 「(通常の工法だと)3カ月くらいかかるだろうと。それが10日間くらいで終わりました。ここは能登の大動脈と呼ばれるように、寸断されると緊急車両が奥の方に行けない」

 石川県の「能登大橋」は1月の地震で盛り土が崩壊するなどの大きな被害を受けました。

 早期に復旧させるため、今回の工事では通常使われる土や砕石ではなく「発泡ウレタン」が採用されたそうです。

 現場の土が水分を含みやすい不安定な地盤のため、専門家らの助言で決まりました。

 「発泡ウレタン」は軽量で運びやすく1分間でおよそ30倍に膨らむので、保管場所も小さく済みます。

 24時間で車が安全に走れる硬さになることから、これまでにも道路の亀裂や崩壊したのり面の補修などで使われた実績があるということです。