海の生き物たちの餌やすみかとなる藻場を復活させるため、宮城県は700万円を目標にふるさと納税を使ったクラウドファンディングを始めています。

 生き物のすみかや産卵場所になる藻場は海のゆりかごと呼ばれ、最近は二酸化炭素を吸収する役割でも注目されています。

 一方で、温暖化やそれに伴うウニの食害などで磯焼けの被害が全国的に拡大しています。更に、東日本大震災の津波でも藻場が被災しました。

 宮城県の藻場は2019年現在で1100ヘクタールと、25年間で5分の1程度にまで減少しています。

 県は、みやぎブルーカーボンプロジェクトと題して、2029年度までに藻場を1800ヘクタールまで増やす目標を掲げています。

 今回集めた資金は、石巻市や松島町で藻場の再生に取り組む団体に寄付される予定です。

 中村彰宏宮城県水産林政部長「できるだけ多くの方々の賛同を得て、プロジェクトを前に前進させていきたいと思っています」

 ふるさと納税を活用した県によるクラウドファンディングは初めての取り組みで、12月まで受け付けています。