石破総理大臣の所信表明に対する各党の代表質問が参議院で行われました。野党側は自民党の派閥の裏金問題を中心に追及しました。

立憲民主党 田名部参院幹事長 「議員の聴取もせず、そのまま公認されるのですか。説明責任が果たされているかどうかといいますけれど、それは誰が何をもって判断するんでしょうか」

石破総理大臣 「不記載があった件につきましては、引き続き適切な方法で地元の理解が得られているかなどを判断いたして参ります」

日本維新の会 浅田参院議員 「派閥のパーティー収入記載に端を発した、いわゆる裏金問題の原因は究明されたとお考えですか」

石破総理大臣 「様々な関係者による事実関係の把握、解明の努力が進められて参りました」

共産党 田村委員長 「新たな問題が起きれば再調査すると明言していた。ならば徹底した再調査を行いますね?これを拒否することは自民党の組織的な大政治犯罪にふたをすることになる」

石破総理大臣 「国民の信頼を回復するために今後さらに行うべきことにつきましては、これまでの取り組みの経緯等を踏まえつつ適切に判断をいたして参ります」

国民民主党 榛葉幹事長 「裏金問題はまだ終わっていません。解散前になぜ裏金問題にけじめをつけないのですか」

石破総理大臣 「解散時期につきましては今回、新内閣の発足にあたり、国民の皆様方の意思を確かめる必要があると私自身が判断をし(解散を)行うことといたした」

れいわ新選組 山本代表 「前政権は消費税は検討すらしない。消費税減税は検討すらしないと言った。新総理、この考え方も引き継がれますか」

石破総理大臣 「(消費税は)すべての世代が広く公平に分かち合う観点から社会保障の財源として位置付けられており、その税率を引き下げることは考えておりません」

 社民党の福島党首は「結局、何をやりたいのか、何をやるのか分からなくなった改革はゼロだ」とコメントしました。

参政党 神谷代表 「総理は国民の意志を問うという風におっしゃって選挙をやるべきですから、この(裏金)問題をうやむやにしたままいくと、やはり選挙にも響くでしょうし、国民は納得しないんじゃないかなと」

 9日には党首討論が行われた後、衆議院が解散される見通しです。