米の高値に歯止めがかかりません。10月の新米の取引価格は前年同時期と比べて1.5倍ほど値上がりしています。

 新田智紀記者「5キロ入りの米が軒並み3000円以上の値段で販売されています。去年の同じ時期と比べて3割以上値上がりしているということです」

 米工房いわい岩井一剛社長「今までで一番すごい高い。見たことがない金額になっている。すごいびっくりしています」

 農林水産省によりますと、10月の新米60キロの取引価格は全銘柄平均で2万3820円となり、前年同時期に比べて57%上昇しています。

 宮城産のひとめぼれは74%高い2万4331円、ササニシキは62%高い2万5414円となりました。

 こちらの店でもひとめぼれは5キロ入りで3600円と、前年から1200円値上げしました。

 いつまでたっても収まらない米の高騰の背景にあるのは、生産コストの上昇だけではなく業者間で米を確保するための競争が激化していることにあります。

 米工房いわい岩井一剛社長「猛暑による米不足で大手さんが買い取る金額もすごい値上げしていまして、そういったことが色々重なって今回高くなっているのが現状です。取り合いなので、高い方高い方に農家は売っていくと思う」

 今後の価格について岩井社長は「JAなども例年より高い価格で農家から米を集めているため、店頭価格は高値で推移する」としています。