アメリカのトランプ次期大統領がウクライナのNATO(北大西洋条約機構)への加盟を支持しない考えをゼレンスキー大統領に伝えていたとアメリカメディアが報じました。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによりますと、トランプ氏は7日にフランスのマクロン大統領やウクライナのゼレンスキー大統領と会談した際に、ウクライナのNATOへの加盟を「支持しない」と発言したということです。

 ウクライナの防衛や支援はヨーロッパが担うべきだとする考えを改めて強調し、ロシアとの間で停戦が実現した後はヨーロッパ各国で構成される軍がウクライナに駐留し、停戦状況の監視にあたる考えを示したとしています。

 また、ヨーロッパ各国がロシアへの影響力を持つ中国に働き掛けるよう促し、中国が応じない場合は関税を交渉材料にする案を議論したとも伝えています。