ロシア軍に派遣されている北朝鮮兵士が誤って味方の部隊を攻撃し、死者が出たとウクライナの情報機関が明らかにしました。「言葉の壁が障害となっている」と指摘しています。
ウクライナ国防省情報総局は15日、ロシア軍がウクライナ軍が越境攻撃を続けるクルスク州での突撃作戦に北朝鮮兵士を投入したと明らかにしました。
そのなかで、北朝鮮兵士が味方であるチェチェン共和国の特殊部隊「アフマト」の車両に向かって誤って発砲し、アフマトの兵士8人が死亡したとしています。
ウクライナ国防省情報総局は「北朝鮮兵士を戦場で扱ううえで、言葉の壁が障害となっている」と指摘しています。
また、ロシア国内にはおよそ1万1000人の北朝鮮兵士がいて、部隊が駐屯する地域では特別な防諜体制が敷かれているとしています。
ロシア軍兵士がその地域に入る際にはFSB=ロシア連邦保安庁によりチェックされ、携帯電話などは没収されるということです。