ヨーロッパのバルト海で海底ケーブルが損傷しているのが見つかり、フィンランドの捜査当局は現場付近を航行していたタンカーを捜査しています。
バルト海で25日、フィンランドとエストニアを結んでいる海底ケーブル「エストリンク2」が損傷しているのが見つかりました。
フィンランドの捜査当局は、南太平洋・クック諸島船籍のタンカー「イーグルS」をケーブル損傷に関与した疑いで捜査していると明らかにしました。
イーグルSはロシア産原油を積んで付近を航行していました。
ロイター通信によりますと、フィンランド捜査関係者は「『イーグルS』の錨(いかり)がケーブル損傷の原因になった」と述べたということです。
また、フィンランドの税関当局は、イーグルSはロシアの石油輸出に対する制裁を逃れる、いわゆる「ロシアの影の船団」に属していると思われると述べています。
バルト海では11月にも海底の通信ケーブル2本の損傷があり、付近を航行していた中国船の調査が続けられています。