東京地検や大阪地検の特捜部などが捜査した事件で不適正な取り調べが相次いでいることを受けて、最高検が適正な取り調べの徹底を求める通知を出したことが分かりました。

 検察による取り調べを巡っては、大阪地検特捜部が2019年に捜査した横領事件で、取り調べの検事が「検察なめんなよ」と大声で迫り、机をたたくなどし、最高検が不適正と認定しています。

 また、東京地検特捜部が2021年に捜査した詐欺事件では、起訴された会社社長への取り調べで、検事が「検察庁を敵視するってことは反社や」などと発言していて、こちらも不適正と認定されています。

 こうした問題を受けて、最高検が今月、各地の検察庁に対し適正な取り調べを徹底するよう求める通知を出したことが関係者への取材で分かりました。

 通知は、取り調べにおいて自白に固執しないことのほか、罵詈(ばり)雑言を禁止することなどを求めています。