厚生労働省は2025年度からの年金の支給額を1.9%引き上げると発表しました。これで3年連続の増額です。

 公的年金の支給額は物価や賃金の変動に応じ、年度ごとに改定されます。

 厚労省は去年の物価が2.7%上昇し、過去3年間の名目賃金が2.3%上昇したことを受け、年金の支給額について今年の4月から1.9%引き上げることを決めました。

 年金の引き上げは3年連続となりました。

 ただ、将来世代の年金水準を確保するための仕組み「マクロ経済スライド」が適用されたため、本来2.3%の引き上げ率となるところを0.4%低く抑えられています。

 具体的な支給額では、会社員などが加入する厚生年金の場合、40年間働いた夫と専業主婦のいわゆる「モデル年金」世帯で今年度より4412円増えて月額23万2784円になります。

 自営業やフリーランスの人などが加入する国民年金は満額で1308円増えて月額6万9308円になります。