宮城県の塩釜市魚市場の運営会社が、マグロなどを架空取引していた問題で、塩釜市は運営会社に対し施設の使用許可を1カ月停止する行政処分を出しました。

 塩釜港は、生鮮クロマグロの水揚げ量で日本一を誇ります。

 1カ月間水揚げができなくなることを受け、塩釜港を拠点とするマグロ漁師からは落胆の声が聞かれました。

 マグロ漁師「やっぱりきついですよ。ここへ入れないということはね。無理してでも航海日数がかかっても千葉県とか和歌山県とか向こうの南の方に揚げなきゃいけない。漁獲高もだいぶ落ちるんじゃないですか」

 船が入港しないことで、釣り針や釣り糸など漁業で使う道具を扱う業者などにも影響する可能性があると話します。

 マグロ漁師「全部影響あるでしょうね。うちがいつも仕入れている船具屋さんなんかも多分大きな打撃を受けると思いますよ」

 塩釜市魚市場は塩釜市が開設者で所有していますが、みなと塩釜魚市場に運営などを委託しています。

 マグロなどを架空取引していた問題で、塩釜市はみなと塩釜魚市場に施設の使用を2月22日から1カ月禁止する行政処分を出しました。

 塩釜市魚市場の卸売業者はみなと塩釜魚市場1社のみで、この期間は市場では水揚げや取引ができなくなるため、飲食店や仲卸業者などへの影響が懸念されます。