昨年12月の有効求人倍率は前の月と同じ1.25倍となりました。物価高騰を背景に企業が求人を出せない状況が続いています。

 厚生労働省によりますと、仕事を求める人1人あたりの求人数を示す昨年12月の有効求人倍率は前の月と同じ1.25倍で、3カ月連続の横ばいです。

 建設業や運輸業などでは前の年と比べて人材不足にもかかわらず、原材料費などの高騰が続いているため、人件費にあてられず、求人が減っています。

 一方、新たに受け付けた求職の申込件数は前の月から2.0ポイント増えました。

 人員整理に伴う離職者が増加したとされる一方、企業の賃上げによる離職防止の取り組みで転職を控えた在職者もいたとしています。

 厚労省は「物価高騰の影響で10月からほぼ横ばいの状況が続いている。今後の動向を注視したい」としています。