地元の水産加工品の魅力を知ってもらおうと、宮城県の塩釜市魚市場で見本市が開催されました。

 見本市には、水産加工品などを扱う地元の22社が出展しました。

 新型コロナの流行が落ち着いたことを受け、5年ぶりにこの規模で復活しました。百貨店やスーパーのバイヤーらが訪れ、商品を吟味していました。

 酢豚風に味付けしたレンコンの唐揚げに、肉の代わりにホタテの磯辺揚げを入れたクリームシチュー。こちらの店は若者も意識し、新しい揚げかまぼこの食べ方を提案しています。

 阿部善商店松川宏一営業部長「(揚げかまぼこは)一般的に煮物で召し上がっていただくことが多いと思うが、こういった食べ方もあると知っていただきたい」

 輸入する原材料が円安で値上がりしているほか、包材費や物流コストも上昇している中、バラエティー豊かな笹かまを並べた店も。

 カネコ橋沼商店橋沼幸平専務「品質を落とさず、満足していただけるものを常日頃から提供できるように務めてまいりたい」

 塩釜市魚市場は、運営会社による不適切な取引のため22日から1カ月の使用停止となる中、主催者側は暗いムードを払しょくしたい考えです。

 塩釜商工会議所桑原茂会頭「今後も水産関係とか製品をつくられている会社とか一体になって、塩釜を活性化させてまいりたい」