去年1年間で殺人や窃盗などの刑法犯として摘発された少年は2万1700人余りに上り、3年連続で増加しました。路上強盗は前の年から2倍近くに増えています。
警察庁によりますと、去年1年間に全国の警察が殺人や強盗、窃盗など刑法犯として摘発した少年は2万1762人で前の年から2800人ほど増え、戦後最少だった2021年から3年連続で増加しました。
要因として、警察庁は万引きなどの窃盗のほか強盗や盗撮などが増えたとしています。
特に路上強盗は前の年と比べおよそ2倍に増えていて、なかでも高校生の増加が顕著だということです。
「闇バイト」をはじめとした特殊詐欺の摘発数は減少しているものの依然として高い水準で、約7割が「受け子」でした。
特殊詐欺に関わったきっかけは、全体では「SNSからの応募」が多いのに対し、少年では「知人等の紹介」が半数以上を占めています。
また、誘拐や強制わいせつなど悪質な事件の「被害者」となった子どもも4850人と過去10年で最多でした。
オンラインゲームをきっかけに被害に遭う児童の割合が増える傾向にあるということです。
知り合うきっかけとなった投稿は被害児童からが約7割でした。
警察庁はSNSやオンラインゲームなどの事業者と連携し、不適切な書き込みに対する注意喚起や警告を行うとともに、保護者に対してインターネットでの有害な情報の閲覧を制限する「フィルタリング」の活用などを呼び掛けています。