漁業資源の管理について話し合う国際会議が27日に閉幕し、サンマの総漁獲枠を去年より10%削減することで合意しました。

 大阪市で開かれたNPFC(北太平洋漁業委員会)には、日本やロシア、中国など9つの国と地域が参加しました。

 今年1年間のサンマの総漁獲枠は去年に比べて10%少ない20万2500トンで合意しました。

 内訳は各国が自由に漁業を行える「公海」で12万1500トン、日本とロシアの「EEZ(排他的経済水域)」で8万1000トンです。

 日本の公海での枠の上限は去年と変わらず2万1087トンでした。

 去年、全体のサンマの漁獲量は15万5000トン余りで、そのうち日本は約3万8000トンでした。

 公海での枠の上限を上回っていますが、その分はEEZの枠から転用することができます。

 このため、日本の漁獲枠としては去年の漁獲量に対して余裕があるため、削減されても影響は小さいとみられます。

 サンマの資源状況は回復の兆しもみられますが、依然低い水準となっていて、しばらくは漁獲枠の削減が続きそうです。