真冬の寒さだった前日とは打って変わって、まさに花見日和となった今日30日、東京では桜の満開が宣言されました。 ■東京で桜満開 外国人殺到スポットは
(友利栄太郎ディレクター)「桜の名所・上野公園は花見を楽しむ大勢の人で賑わっています。」 30日、満開となった東京の桜。前の日の真冬の寒さから一転、この日は春の陽気となり、上野公園では多くの花見客が―。 Q.場所取りは何時ごろから? (花見客)「(場所取りは)午前3時半くらいからずっと私が1人で。午前6時ぐらいまでは1人でいて、そこから続々みんなで集まる形で」 Q.(お酒は)何本ぐらい用意した? 「120本以上ですね。」 近畿地方では最も早く和歌山県が満開に。桜の開花地点は全国で39カ所となりました。都内では夜桜を楽しめる場所も… 「いいじゃん!」 今年で15回目を迎える桜のライトアップ。約100mにわたる桜のトンネルを多くの外国人観光客が写真に収めていました。 (ポリネシアからの観光客)「桜を見るために日本に来ました。」 (台湾からの新婚旅行)「よく日本のドラマやニュースで桜を見ていたので、初めての日本旅行を桜の季節にしました。本当に感動しました。」 さらにこの時期さくらを求め、多くの外国人観光客が殺到する場所があるといいます… (草薙和輝アナウンサー)「桜が見ごろを迎えている埼玉県川越市の新河岸川です。こちらには多くの人が訪れています。そして船に乗って桜を楽しむ外国人の姿も見られます。」 約140本の桜並木の下を船でゆっくり見て回れるのが人気で、2年ほど前から外国人の姿が増加しました。 Q.どうしてご存じだった? (オーストラリアからの観光客)「TikTokで。」 (スペインからの観光客)「SNSで色々な日本の写真家をフォローしていて、この場所が投稿されていたのを見て来ました。」 SNSで世界に広がる日本の桜。 (中国からの観光客)「舟に乗れて、きれいな桜も見られて、すごくうれしかったです。」 ■樹齢140年!奇跡の“再生桜”
日本さくら名所100選にも選ばれる、千葉県清水公園でも約2000本の桜が見頃を迎えていました。中でも、寺の境内にひと際目を奪われる満開の桜が…。樹齢140年以上を誇り、「劫初の桜」と呼ばれています。 (地元住民)「歴史を感じさせるところがいいなと思いますね」 “劫初”とは仏教の世界で「新たな世界の誕生」を意味する言葉。明治初期に植えられ、樹齢100年を迎えた頃、枯れかけていた老木から新たな芽が出て蘇るように成長したことからその名が付けられたといいます。 (金乗院 加藤弘章・副住職)「こちらのウロ(空洞)の中に若い木が生えてきている。できるだけ長くこの状態を維持したい。」 毎年園内で一番に満開を迎えるという“劫初の桜” (金乗院 加藤弘章・副住職)「老いて朽ちていくというのは定めですので、それが新しい生命とつながるという意味では非常に仏教的なそれを象徴する木でありますので、無くてはならない桜。できるだけ長く見守っていきたいと思っています。」 3月30日『有働Times』より