大阪・関西万博は開催まで2週間余りとなり、展示内容の発表も相次ぐなど準備が大詰めを迎えています。
テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です。大阪市此花区の夢洲を会場に4月13日から半年間開催され、158の国と地域が参加します。
18日には公式キャラクターのミャクミャクが宮城県を訪れてPRするなど機運も高まっていますが、日本で初めて万博が開催されたのも大阪でした。
高度経済成長の真っ只中、1970年に国内で初めての万博が大阪で開催されました。 当時は、太陽の塔やアメリカのアポロ宇宙船が持ち帰った月の石を一目見ようと長い行列ができ、開催期間中6000万人を超える人が来場しました。
万博は、新しい技術や商品が生まれ生活が便利になるきっかけにもなっています。
1970年の大阪万博では顔を見ながら電話ができるテレビ電話や、中に入っただけで体を洗ってくれる人間洗濯機なども登場しました。
今回の大阪・関西万博の展示内容を一部紹介します。
放送作家の小山薫堂さんが手がけたパビリオン、アースマートのテーマは「食を通じていのちを考える」です。
スーパーマーケットを模した館内に展示されている「いのちのはかり」は、命の重さを感じるためのはかりで、それぞれの食べ物にまつわる数字が表示されます。
他にも日本人1人が一生に食べる卵の数や約2万8000個を目に見せる形にしたオブジェなど、食べ物や命と向き合うきっかけが示されています。
そして、大阪府と大阪市などが設ける大阪ヘルスケアパビリオンでは、1970年の万博で来場者を驚かせた人間洗濯機が新たに進化して出展されます。
更に前回の大阪万博では月の石が人気でしたが、今回は政府が出展するパビリオンの日本館でなんと火星の石が初めて一般公開されます。
今回の大阪・関西万博では、東日本大震災に関連した企画も予定されています。5月19日から24日までは、震災からの復興をテーマに被災地の現状などを知ってもらう展示コーナーが設けられます。
更に6月14日と15日には、東北の夏祭りが一堂に集まる東北絆まつりが予定されています。