イランの外相は、アメリカのトランプ大統領からの核開発を巡る交渉の呼び掛けについて「直接交渉は拒否するが、必要であれば間接交渉を行う」と発言しました。

 28日、国内のイベントに参加したイランのアラグチ外相は、アメリカのトランプ大統領から書簡などで核開発を巡る交渉の呼び掛けがあったことに触れ、「圧力や脅しのもとでは決して交渉しない」と改めて強調しました。

 一方、「アメリカとの間接交渉は過去にも存在していた」としたうえで、「必要なら行う」と述べました。

 交渉の当事者が増えることで、アメリカからの圧力を回避する狙いがあるとみられます。

 イランの国営通信によりますと、アラグチ外相は今月中旬に受け取ったトランプ大統領の書簡に対して、中東のオマーンを介して26日に返答したと明らかにしています。