マグニチュード7.7の大地震に見舞われたミャンマーでの被害が徐々に明らかになってきました。軍事政権はこれまでに死者が1007人、けが人が2389人、30人が行方不明と発表しました。
■建物は倒壊 大規模火災も 救出は難航
震源地に近い、マンダレー西地区の映像。地震の直後に大規模な火災が起こったことで、町の様子は何があったか原形が分からないほど焼け野原状態に。がれきの中に立ち尽くす人の姿も。
撮影者 「ダムの分岐点の状況です。あおっているわけではないんですが、これが今の状況です」
首都ネピドー近郊のタッコンでは、ダム下流の分岐ポイントが崩壊。下流の地域に注意を呼び掛けています。
現在、マンダレー市内では、倒壊した建物などを中心に救助隊が被害者の救出作業を行っていますが、困難な現状をこう訴えます。
マンダレーに住む人 「被害の規模が大きくて人手が足りません。救出に必要な重機や救援物資も足りません。電気も止まって夜間の作業が進みません」
外務省はマンダレーで日本人2人が負傷し、病院で治療を受けたと明らかにしました。入院はしておらず、命に別状はないといいます。
地震の発生直後、建設中の高層ビルが崩壊したタイ・バンコクの現場では、重機を使っての行方不明者の救出作業が行われています。救助犬や、その様子を見守る人の姿も。
当時現場にいた人 「建物の上にいる人に電話しようとしたが間に合わなかった。目の前で一瞬にして崩れ落ちた」
母親と妹が行方不明 「母と妹に電話したがつながらない。無事に見つかるよう祈っています」