多くのファンに囲まれながら最後の営業を終えました。

■温泉“最後の日” 多くのファン

 新潟県小千谷市の温泉施設「道の駅ちぢみの里おぢや」。先月31日、温泉施設として最後の営業を迎えました。

ちぢみの里 おぢや 福原栄子女将 「お客様に近い接客でスタートした時からやっているので、お客様と会話しながら最後まで楽しむ一日を過ごしたい」

 オープンは1996年。29年にわたって観光客や地元住民に愛されてきました。それが去年1月、能登半島地震の影響で配管が破損。温泉がくみ上げられなくなったのです。

 水道水を沸かして営業してきましたが、利用客は3割減少。温泉井戸の掘り替えなどには約2億円かかることから、所有する小千谷市は休館を決めました。

小千谷市から来た人 「残念。この風呂ができたばかりのころは非常に喜んで家族そろって来ていたが」

毎日通っていた客 「あしたからどうしようかね…」

 閉館の午後6時、玄関前には別れを惜しむ人々が集まりました。

ちぢみの里 おぢや 福原栄子女将 「愛された施設だったとスタッフ一同、実感しています」

 閉館となった温泉施設ですが、跡地を観光案内所などにリニューアルすることが検討されているということです。