大手業者の経営が破綻するなど脱毛エステのトラブルが相次いでいます。代金が返ってこないトラブルに遭った女性に話を聞きました。

 脱毛エステは、若者の間では男女を問わず当たり前のように行われているということです。

 女性「大学1年から脱毛エステに通っています。大学に入学してから契約し通うというケースが多いと思います」

 女性「脱毛する予定を組んでいます。楽だきれいになるからですかね」

 男性「したいなと思っています。見栄えが良くなり自己肯定感が上がるんじゃないですか」

 しかし、脱毛エステをめぐり消費生活センターへのトラブルの相談が増えています。

 特に3年ほど前からは、脱毛エステの会社が倒産し前払いをしていた代金が返ってこないという相談が急増しています。

 トラブルに遭った20代の会社員Aさんは、大学を卒業し社会人になった年に全身脱毛をしたいと考え大手B社の仙台店に通い始めました。

 Aさん「代金は前払い、ローン払いで施術回数は無制限で契約しました。金額は40万円弱ですね。大きかったです」

 最初は問題ありませんでしたが、通い始めて2年ほど経ったある日、予約しようとウェブサイトを開いた時に仙台店が閉店になったことを知りました。予告なしの突然の閉店でした」

 B社からは岩手県の盛岡店に通うよう促されましたが、遠くて通えないため解約し返金を求めました。

 Aさん「返金は全くありませんでした。電話で言われたのは19万円です。大体19万円返金予定でしたが、その後は何も連絡がありません。1人暮らしをしていたので、生活が苦しかったです」

 Aさんは消費生活センターにも相談しましたが、解決しませんでした。

 Aさん「被害者の数が多いので、返金は難しいと言われました」

 トラブルが多い理由の1つは、契約時に、ローンを組ませるなどして多額の代金を前払いさせることです。

 会社が破綻してしまうと、代金を取り戻すことが難しくなりますが対策が十分ではありません。

 宮城県消費生活センター渡邉一夫主任消費生活相談員「脱毛エステなどの前払いは、残念ながら今のところ法律的に保護されるルールが無くて、払う方から見ればその事業者を信用して例えばこれから先2年間、脱毛エステを受けていくことが大丈夫なのかということは、残念ながら今のところは自分で判断しなければなりません。本当に慎重に契約して欲しいです」

 消費者庁がまとめた20代女性からのトラブル相談の順位は脱毛エステが1位となっていて、特に若い女性がトラブルに巻き込まれているということです。

 宮城県消費生活センターの渡邉さんによりますと、信頼できる業者を見つけることは簡単ではないということです。

 宮城県消費生活センター渡邉一夫主任消費生活相談員「2022年から2023年くらいに大手3社が先に経営破綻しましたので、大手だからと信頼できるとは言えません。信用性を判断する材料もあまり無くて難しいと思います」

 それだけに長期の契約は控えて短い回数の契約にしたり、単価が高くなっても都度払いで契約したりすることが、身を守るための1つの方法です。

 トラブルに巻き込まれた場合は、まずは、消費生活センターに相談してみてください。

 電話番号は188。こちらにかければ最寄りの消費生活センターにつながります。