旧日本軍の特攻作戦の歴史を伝える企画展が、宮城県石巻市で開催されています。

 元女川高校校長の佐々木慶一郎さんが営む石巻市北村の平和資料館には、沖縄での特攻作戦で戦死した若者の遺書や写真など約500点が展示されています。

 日記は、特攻隊員として18歳で戦死した宮城県大崎市の相花信夫さんが、死を前に育ててくれた継母への思いなどをつづっています。

 お母さんと素直に呼べなかったことをわび、お母さんお母さんお母さんと記しています。

 沖縄での特攻作戦に向かう途中で沈められ、宮城県出身者16人を含む約3000人の兵士が亡くなった戦艦大和についての資料も展示されています。

 佐々木慶一郎館長「若い人たちには当時の戦争がこんなに大変だったこと、その悲惨さと戦争の愚かさを感じ取ってもらいたいです」

 企画展は8月10日まで、宮城県石巻市北村の平和資料館で開催されています。見学は無料ですが、来館2日前までに電話予約が必要です。