日本製鉄によるアメリカ鉄鋼大手「USスチール」の買収提案を巡り、トランプ大統領は当局に対して新たな審査を行うよう指示しました。
トランプ大統領は7日、日本製鉄によるUSスチールの買収提案について「さらなる措置が適切かどうか判断する」として、改めて審査を行うようCFIUS(対米外国投資委員会)に指示しました。
CFIUSは、USスチールの買収提案に安全保障上の懸念がないか改めて審査し、45日以内に報告書を提出します。
USスチールの買収を巡っては、バイデン前大統領が阻止することを決め、トランプ大統領も買収に反対の意を示す一方で、日鉄側は完全子会社化を目指す姿勢を崩していませんでした。
トランプ大統領の指示で審査が見直されることで、買収阻止の決定が覆る可能性が出てきました。
一方、USスチールは7日、トランプ大統領が日本製鉄による買収提案の再審査を指示したことを歓迎する声明を発表し、「今日の大統領の決定は、アメリカ鉄鋼業への歴史的投資を実現するうえで極めて重要だ」と述べています。