栃木市の仕出し業者が調理した弁当を食べた72人が体調不良を訴える食中毒が発生しました。因果関係は不明ですが、1人が死亡していて、県が詳しく調べています。
栃木県によりますと、11日、県南健康福祉センターに栃木市の仕出し業者「ききょう」から「調理した弁当を配達した先から体調不良者がいる」と通報がありました。
センターが調査した結果、9日に「ききょう」が調理・提供した弁当を食べた140人のうち72人が下痢や嘔吐(おうと)などの症状を訴えているということです。
「ききょう」の調理担当者や発症者の便からノロウイルスが検出されたことから、県は9日の弁当を原因とする食中毒と断定しました。
72人のうち2人が入院し、そのうち1人が死亡していて、県は食中毒との因果関係を詳しく調べています。
調査対象者は全員で2122人いて、発症者は増える可能性があります。
「ききょう」は11日から営業を自粛していますが、県は「ききょう」に対して13日から衛生環境が確保されるまでの間、営業禁止を命じました。