イランとの2度目の核協議を前に、アメリカのウィトコフ中東担当特使がイスラエルの高官と会談したとアメリカのメディアが報じました。

 アメリカのニュースサイト「アクシオス」は18日、情報筋の話として、イスラエルの高官2人がフランスのパリでウィトコフ中東担当特使と会談したと報じました。

 イランとアメリカによる2度目の核協議の前日に実施されたこの会談は、イスラエル側がアメリカの考えを変えようと計画されたとしています。

 イスラエルは、イランが今回、核開発を制限する見返りに、欧米などと経済制裁を解除した2015年の合意に近い内容を結ぶのではないかと懸念しているということです。

 これまでネタニヤフ首相は、核開発を完全に停止させるか、核施設を攻撃するかの選択肢を示しています。

 イラン政府の高官はロイター通信に対し、協議が合意に達した場合に、トランプ大統領がこの合意を破棄しないことを求めるとしています。

 また、核施設にある遠心分離機の解体や、ウラン濃縮をゼロにすること、さらにミサイル開発については、交渉に応じない姿勢を示しました。