能登半島地震後、特産のシロエビなどが記録的な不漁となった富山県射水市で、豊漁と海の安全を願う「ボンボコ祭」が18年ぶりに開催されました。
「ボンボコ祭」は不漁や大きな海難事故が発生した翌年の春に行われる神事で、400年以上前の安土桃山時代に始まったとされています。
富山県では去年、「富山湾の宝石」とも呼ばれるシロエビの水揚げ量が、能登半島地震による海底地すべりの影響で、記録的な不漁となりました。
そのため、今年の豊漁を願って、18年ぶりに「ボンボコ祭」が開催されました。
19日午前9時、大漁旗を掲げた14隻の漁船が出港し、2キロほどの沖合にあるシロエビ漁の漁場で海上神事が行われました。
金色の冠に漆黒の面をつけた漁師が、釣りざおに見立てた弓を手に、太鼓や笛のはやしに合わせて舞い踊る「ボンボコ舞」が披露され、豊漁と海の安全が祈願されました。
シロエビ漁師 縄井雅英さん 「事故とかないように、安全第一で、魚がとれることが一番大切な大事にしたいことなので、そういうことを思いながら踊らせていただきました」