宮城県岩沼市の海岸で女性保育士の遺体が見つかった事件で、女性は現場まで何者かと車で移動し、発見された前日の夜に殺害されたとみられることが分かりました。

 13日午前10時過ぎ、岩沼市下野郷の砂浜にある波消しブロック付近で遺体が発見されました。亡くなったのは仙台市太白区の保育士、行仕由佳さん(35)です。

 大友葵記者「いまだに刃物やスマートフォンは見つかっておらず、今後更に範囲を広げて捜索するとみられています」

 警察が16日に堤防付近を捜索したところ、約20メートル離れた堤防から砂浜にかけて血痕が見つかりました。

 捜査関係者は「海岸近くで殺害され、砂浜まで引きずられた可能性がある」と言います。

 すぐ戻るはずだったのか、洗濯物を干したまま行仕さんは自宅を出ました。

 行仕さんは遺体が発見される前日、勤務する保育園から帰宅した夕方ごろに「職場に忘れ物を取りに行く」と小学生の子どもに言い残し歩いて外出しました。

 自宅から遺体発見現場の海岸までは約14キロで、何者かと一緒に車で移動しその夜に殺害されたとみられています。

 警察は、行仕さんが顔見知りから連絡を受けて現場に向かったとみて捜査しています。