スペインとポルトガルで起きた大規模停電の影響で、マドリード空港ではチケットの払い戻しやタクシー待ちに利用客が殺到するなど混乱が続いています。

 (醍醐穣記者報告)  マドリードの空港に到着しました。空港の電気がほとんど消えています。非常電源でかろうじて明かりがついているような状況です。下には出発を待つ人の列がありますが、ごく一部の表示を除いてほとんどの電気が消えている状況の中で出発を待っています。

 停電の発生から9時間以上が経ちました。マドリード空港、出発便中心にキャンセルや遅延が相次いでいます。

 空港に乗り入れている地下鉄と国鉄の駅の改札ですが、自動改札にはテープが張られていて中に入ることができません。「ノーサービス」という案内が出ています。

 最後尾が見えないほどの長い行列ができています。航空会社のカウンターへと皆さん並んでいるんですけれども、フライトの変更や、ホテルの予約などについての問い合わせのために並んでいるということです。

 鉄道が止まっているため空港から市内に出る交通手段は車に限られています。タクシー乗り場には、2重3重に長い列ができています。