物価高のなかで迎えた今年のゴールデンウィーク。家で過ごすという人も多いようですが、予約不要で安くて楽しめる穴場の新スポットも登場しています。

■カフェ料金で完成品楽しむ

 今月17日に、埼玉県越谷市のショッピングモール内にオープンしたばかりのお店。ちょっとしたおしゃれな雰囲気のカフェかと思いきや、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンが…。壁にも、さまざまな模型が並べられています。

 店の真ん中には、迫力満点のゴジラまで。これは一体…?

デアゴスティーニ・ジャパン 武井麻衣プロモーションマネージャー 「最終号まで組み立てると、この模型が完成する。ゴジラもリモコン操作すると、歩いたり背びれが光ったりする」

 よく見ると、看板に書かれていたのは「デアゴスティーニ」の文字。実はここ、世界で初めて、デアゴスティーニとカフェが一体となった店舗なのです。

 デアゴスティーニといえば、ある特定のテーマやジャンルで1週間や2週間ごとにマガジンが発行され、付属のパーツを組み立てたり、情報を集めたりすることで、最終的に「模型」や「百科事典」が完成するというもの。

 先ほどのゴジラも2019年に創刊されたもので、すべての号(全100号)をそろえると、この形になるそうです。

武井プロモーションマネージャー 「デアゴスティーニがどういう商品を販売しているか、どういうものが完成するかを実際に見て醍醐(だいご)味を感じてほしい」

 食事用のテーブルの中にも、たくさんの模型が…。博物館にでも来たような感覚です。

 それでも、必要なのはカフェの料金だけ。一般的な食事やドリンクの価格で、完成品が楽しめるのです。

 オープン初日、続々と人が集まってきました。

並んでいる客 「デアゴスティーニのファン。完成品を見られるというので、来てみようと」

並んでいる客 「実店舗というか、手に触れられるような『ショールームがあればいい』とみんなで言っていたが、カフェみたいな形で実現されて、すごくいいなと」

■組み立て用のワークスペースも用意

 デアゴスティーニの一般的なシリーズでは、80号から100号で完結するものが多く、完成品を手にするまでには高いハードルがあります。

 この男性も、興味はあるものの、これまでチャレンジできずにいたそうですが…。

利用客(70代) 「(Q.こうやって見ると魅力ある?)そうですね。やっぱりいいですよね。元々、作ることは好きなので。これを機に改めて(購読を)考えようかと」

 そんな人のために、店では一部のシリーズの創刊号も販売されています。さらに、カフェの中にはワークスペースが用意されていて、その場ですぐに組み立てることができます。

 早速、「スカイラインGT-R」という日産のスポーツカーの模型を作っている人がいました。創刊号には工具も付いています。

 タイパやコスパが意識される時代ですが、長い期間に分割で届くからこその良さも体験してほしいといいます。

男性 「毎週払っていくので、(総額は)高くても、毎週だからなんとかなる」

武井プロモーションマネージャー 「こういった形でシリーズを1つの場所で展示するのは初めて。(カフェの料金で)子どもが好きな電車・飛行機・車の模型もある。幅広い世代に楽しんでいただきたい」

■エアコン&宇宙の魅力体験

 もう一つ、ゴールデンウィークに持ってこいの新スポットが登場しています。場所は銀座のど真ん中。その名も「あたりまえっ!?展」です。

 ここでは、例えばスマートフォンなど日常の当たり前を支える技術に触れることができます。

展示されたコメント 「連絡がきたと思ったらクーポンか公式アカウント」

 日常生活の“あるある”などとともに、家電に隠された技術にも触れることができるこの施設。運営しているのは「三菱電機」です。

 上海で最も高いビル(地上632メートル)に納入された、高速エレベーターをVR体験できるコーナーもあります。

 さらに、風を遠くに飛ばす技術でこうしたエアコンを一般的にしたのも三菱電機が世界初めてだそうです。小さな風でも大きな風に変えられる様子が分かる仕掛けもあります。

 三菱電機と言えば「宇宙」も得意分野です。

 ISS=国際宇宙ステーションに物資を運ぶ「こうのとり」。それがドッキングされる瞬間の緊張感を、鮮やかな光の芸術とともに大画面で味わえます。

 こうしたものが、無料かつ予約なしで体験できるのです。

三菱電機 森岡玲永子グループマネージャー 「よく私たちは『家庭から宇宙まで』と言うが、エアコンから宇宙の衛星まで技術を展開しているので、幅広い日常の当たり前から技術に触れてもらうイベント。ゴールデンウィークに友達や家族で楽しんでいただけたらうれしい」

(「グッド!モーニング」2025年4月29日放送分より)