ウクライナ情勢の悪化に伴い、エネルギーの市場価格は高騰しています。ガソリンだけでなくガスも値上がりしていて、クリーニング業界ではその影響が出ています。

 仙台市泉区のクリーニング工場、新陽ランドリーです。

 県内の病院や工場などの寝具や、作業着のクリーニングを行っています。

 こちらのクリーニング工場では、ボイラーの燃料にプロパンガスを使っていて、燃料高騰の影響を受けています。

 新陽ランドリー加藤幹夫社長「(プロパンガスの価格は)前年に比べても4〜5割上がっている状況なので、そこをどう対応していくかはなかなか大変なところです」

 また、原油価格高騰の影響で、ドライクリーニングに欠かせない石油系溶剤も値上がりしました。

 個人向けのクリーニング店では料金に転嫁し、値上げに踏み切るケースもみられていますが、こちらでは病院などと年単位で契約しているため、コストが上昇してもすぐに価格転嫁することは難しいと言います。

 新陽ランドリー加藤幹夫社長「お願いはしたいところだが、年数が3年契約とかずっと引き続きやっているお客様も多いので、もしもこれが長期になるようであればそういう方々にもちょっとお願いしなければならない」 燃料を節約するために、当面は工場の稼働時間を減らすなど、企業努力で対応する予定ですが、燃料費の高騰が長期化すれば値上げを検討せざるを得ません。

 新陽ランドリー加藤幹夫社長「燃料の高い、高騰がどこまで続くかというところが分からないというところが、会社の経営をする上では一番難しいところになってきている」