参議院議員選挙は、7月10日の投開票まで1週間を切りました。与野党は終盤に向け、更なる支持を求めています。

 桜井充候補「(「中小企業で)グループを作ってそのグループにお金を出すことによって、一つ一つの個別企業にお金を出すような仕組みを作ろうといって出来上がったのがグループ化補助金です」

 自民党の現職、桜井充候補(66)は4期24年の実績を強調し支持の拡大を図っています。

 党本部は大票田の仙台に幹部を続々と投入。選挙事務所には茂木幹事長が「一瞬の油断が命取りになる」と陣営に引き締めを求めて送った文書が掲示されていました。

 自民党茂木敏充幹事長「仙台の皆さん、宮城の皆さん、桜井充は必ず仕事をする男です。桜井充への皆さんの大きなご支援、心からお願い申し上げます」

 旧民主党出身の桜井候補の出馬には、党の地域支部から反発もありましたが、桜井候補と公認争いをした県議の石川光次郎さんが前面に立って支えることで、組織の結束を呼び掛けています。

 自民石川光次郎県議「組織的な構造があまり理解、(自民党の選挙は)初めてなので、そういうところは私がフォローさせていただいている」

 立憲民主党の新人、小畑仁子候補(44)は2日、選挙期間中最大規模になる集会を開催。

 安保法制の廃止を掲げる市民連合や、労働組合で作る連合宮城など支援団体がそろいました。

 演説の中でウクライナ情勢をきっかけに憲法9条の話になると、会場に来た8人の我が子を前に声を詰まらせる場面も。

 小畑仁子候補「私は平和憲法を守る力になり武力では物事は解決しないと、その声をしっかりとこの宮城から上げていきたい。上げていく力になります」

 終盤に差し掛かり、国民民主党宮城県連と初めて名を連ねた個人演説会も開かれ、安住淳県連代表は県内で作り上げた緩やかな野党共闘の意義を強調します。

 立憲・安住淳県連会長「国民民主党と立憲民主党と分かれて、皆さんもえらい大変な思いをなさっているんだけど、自民党に対抗する勢力を作らなかったら今度は我々が国民から捨てられる番だ」

 平井みどり候補(67)は日本維新の会が東北で唯一、選挙区に擁立した新人の候補者です。

 序盤は選挙の行程を細かく作らず、平井候補がここだと思った場所で演説してきましたが、今週に入り帰宅時間に合わせた街頭演説を仙台市中心部で行っています。

 平井みどり候補「物価が上がっていることに対して一体政治は何をやっているのか。軽減税率今8%を5%に下げていくべきだと私は思っています。そしてそれをやってみて必要であれば3%という選択肢もあると思っています」

 NHK党の新人、中江友哉候補(30)は、公示日の第一声が宮城県内で行った唯一の街頭演説でした。

 中江友哉候補「この選挙を通じて一番伝えたいことはNHKのスクランブル化問題。我が党として後にも先にもこれが解決できればという思いでやってますので」

 期間中は、党のアピールのため県外で選挙活動を展開し、2日には大阪でマイクを握った様子をSNSで発信し支持を訴えました。

 ローレンス綾子候補「今回、私たちは教育の自由化、食と健康、環境保全、そして国守りを挙げていますが、これも子どもを中心として政策をやりたいと思うんです」

 政治団体・参政党の新人、ローレンス綾子候補(52)は、仙台市の中心部など人通りが多い場所での街頭演説を繰り返しています。

 子どものマスク着用の自由化や、子どもへのコロナワクチン接種の反対などを訴えています。

 参院選は7月10日に投票が行われ、即日開票されます。