10月11日に政府が入国者数の上限を撤廃してから、約3週間が経ちました。宮城県にも、ようやく外国人観光客が訪れるようになりました。外国人観光客を楽しみに待っていたのが、通訳ボランティアの人たちです。
通訳ボランティアの千葉英子さんです。長年、留学生や外国人観光客に宮城県の魅力を伝えてきました。
以前は、月に1度は外国人と交流していましたが、新型コロナの感染拡大で交流ができずにいました。
この日は、3年ぶりの通訳ボランティアです。
千葉英子さん「他の国の方と交流できることが、すごく私の人生に潤いを与えてくれるんですよ。自分にとっては、本当にありがたいことです」
松島を案内するのは、イスラエルから訪れた2人の男性です。まずは宮城の食を味わってもらおうと老舗ホテルのレストランへ。
千葉英子さん「私たちは、いただきますと言います」
日本料理に馴染みがない2人は、箸を使うのも一苦労です。千葉さんは料理の紹介から食べ方のコツまで丁寧に教えます。
イスラエルからの観光客「諦めるよ」
千葉英子さん「こういうふうにあなたもできる」
次に案内するのは、遊覧船での島巡りです。松島の絶景を一緒に楽しみます。
船の上では、海に浮かぶ島や横切る建物について説明しました。
最後は松島の観光名所、瑞巌寺へ向かいます。
千葉英子さん「津波で多くの松の木も被害を受け、枯れてしまいました。11年前、この辺りにはもっと多くの松の木がありました」
歴史や文化、震災についても説明し、宮城県ならではの案内を心掛けたと言います。
イスラエル人の2人も千葉さんの配慮に感謝し、日本を訪れて満足していました。。
イスラエルからの観光客「私たちはもともと韓国に行こうと決めていた。でも日本が入国を開始したと知って、韓国行きを中止して日本に来た。日本が大好きだから」
宮城善意通訳者の会千葉英子さん「楽しかったですね。とてもおしゃべりな人で.「はじめはちょっとユダヤ教の人ということで緊張もしていたんですけど、あんなにいろいろ話してくれて」
久しぶりに通訳し,やりがいを再確認した千葉さんは、このまま新型コロナが落ち着いて多くの外国人が訪れることを楽しみにしています。