宮城県の2024年度の企業倒産件数は160件で、東日本大震災以降で最多となったことが分かりました。

 民間の信用調査会社、東京商工リサーチによると2024年度の宮城県企業の倒産件数は、2023年度より14件増えて160件となりました。3年連続の増加で、震災後の2010年度以降で最も多くなりました。

 負債総額は210億2200万円で、2023年度よりも12億5600万円減りました。

 業種別ではサービス業が45件で最も多く、次いで建設業40件、小売業22件が続きました。

 東京商工リサーチでは、原材料や燃料などの物価高に加えて、人手不足による人件費の高騰などで中小零細企業の収益悪化が原因と分析しています。

 コロナ関連の実質無利子無担保の融資、いわゆるゼロゼロ融資の返済も要因になり、倒産が増えたとみています。

 今後についても物価高や人手不足が続き、価格転嫁ができていない企業も多く、自助努力にも限界があることから倒産は増える傾向が続く見通しです。