宮城県と仙台市が導入を目指している宿泊税について、宮城県は2025年秋としていた開始時期を遅らせる方針を決めたことが分かりました。紅葉の繁忙期であることや、レジシステムの改修に時間がかかることを配慮したということです。
小林徳光副知事「秋は難しいと思っていますので制度設計をして仙台市とも調整し、できるだけ早いうちに決めたいと思います」 宿泊税に反対し導入の延期を求める市民団体との会合で、小林副知事が明らかにしました。
宿泊税の導入開始時期をめぐっては、宮城県は2025年秋以降とし、仙台市は2025年11月以降としてきました。
一方で秋は紅葉シーズンの繁忙期に当たるため、宿泊事業者からは開始に難色を示す声も上がっていました。
宮城県観光戦略課によると、こうした宿泊事業者の意向に配慮した他、宿泊税の導入でレジのシステム改修に時間がかかると見込み、開始を遅らせる判断をしたということです。
市民団体は、導入の開始時期について2026年春以降に遅らせるよう求めています。
宮城県宿泊税を憂慮する会藤田謹一代表「開始がいつなのかはお話にならなかったのですが、我々も宮城県側と話していかなくてはと思っています」