東北電力は、女川原発で5月、車両許可証が無断で発行され、その許可証を使って守衛作業にあたる警備員が原発の敷地内に繰り返し入っていたことを明らかにしました。
東北電力によりますと女川原発で5月4日から10日までの間、警備員が通勤する際、のべ53台の車が正規の発行手続きを経ていない臨時の許可証で敷地に入っていました。
この許可証は正門で警備にあたっていた警備会社の従業員が、東北電力に無断のまま自社の従業員に渡し車を通していたということです。
東北電力は、正規の許可証の発行手続きに時間がかかることや警備会社との意思疎通が不十分だったことが原因としています。
東北電力は7月に原子力規制委員会へ事案を報告し、22日付けで核物質を扱う規則違反で4段階のうち最も低いレベルと判断されました。