全国有数のサンマの水揚げ量を誇る宮城県女川町で、サンマの天日干しが始まりました。記録的な不漁と物価高の影響で、価格は1割ほど上がる見込みです。
サンマの天日干しは、気温が下がり乾燥する今の時期に行われる冬の風物詩です。
女川町の水産加工会社では11日から作業が始まり、特製の塩だれに一晩漬け込んだサンマ約6500匹を串に刺し、工場の敷地内に干していきました。
女川魚市場での2022年のサンマの水揚げ量は約1300トンと、過去最低だった2021年に次ぐ不漁となりました。
これに物価高も加わり、10キロ当たりの平均価格は6837円と2018年の4倍となっています。
仕入れ価格が高騰していることからこちらの会社では、例年より2割ほど少ない40万匹の生産に抑え、更に価格は1割ほど上げざるを得ない状況です。
ヤマホンベイフーズ山本丈晴社長「値上げをさせていただかないと、採算が取れなくなってきていますので、サイズとかバラエティに作って少しでも多くのお客様に商品を手に取っていただきたいと考えてます」
サンマの天日干し作業は、3月下旬まで続きます。