津波が発生した際に避難ビルへの誘導にアドバルーンが役立つかを調べる実証実験が、仙台市で行われています。
前田さつき記者「若林区の商業施設の屋上です。上空には『つなみぼうさいじっけん』と書かれたバルーンが浮かんでいます」
この実験は、津波の際にアドバルーンを掲げることで避難ビルの場所を周囲の人に知らせることができるかを検証しようと行われています。
35メートル上空にアドバルーンを掲げ、垂れ幕の文字を遠くからでも見ることができるかなどを確認しました。
訪れた人「事前にアドバルーンの意味合いを告知したほうがいいのかなと思います。文字が見えないから大きくしたほうがいいのかな」
この実験を企画した東北大学大学院の学生、成田峻之輔さんです。成田さんは、震災後に整備された津波避難ビルの場所が十分に知られていないことを危惧していて、土地勘の無い人や子どもなどでも分かりやすいアドバルーンの活用を研究しています。
東北大学大学院成田峻之輔さん「アドバルーンを使って避難誘導する仕組みづくりを今後、沿岸部の町の中で取り入れていただけたらなという期待を持って取り組んでおります」
今回の実験では、商業施設を訪れた人や従業員にアドバルーンの文字が見えた位置などをアンケート調査し、2月下旬をめどに結果をまとめることにしています。