2024年の春に卒業する大学生らを対象とした企業説明会が、3月1日に解禁されました。人材の獲得競争が激しくなる中、就職活動でも賃上げの動きが焦点になっています。
マイナビは3月1日から宮城県で約250社が参加する合同企業説明会を開いていて、2日間で延べ2779人の学生が来場しました。
学生「色んな企業カラーがあって雰囲気を見られているのも、こういう説明会いいなと思います」「自分のやりたいこと、よく考えて自分に合った職場、仕事を見つけたいなと思っています」
マイナビが2月に行った調査によりますと「採用人数を前の年より増やす」と回答した企業は文系で27.7%と8.6ポイントの増加、理系で29.8%と6.9ポイント上昇しました。
カネリヨウ海藻マーケティング本部山本有人部長「コロナ時期の時に思った採用活動ができなかった部分もあり、少ない採用しかできいなかったものですから、そのぶん今このような状態なので、期待したところでの採用拡大を向けています」
東北パイオニア人事総務部川口純部長「物価上昇に合わせたベースアップとかは必要になっていると思いますので、それに合わせて十分初任給のほうも上げていきたいと考えております」
コロナ禍からの経済の回復で人手不足が進む中、働き手を確保するため約6割の企業が初任給の引き上げを実施したり検討したりしています。
また、7割近くの学生が給与の引き上げの動きがあると企業への関心が高まると回答しています。
学生「給料面とかも私たちの働く上でのモチベーションにつながったりするので、そういうところもあるといいと思います」「週休2日とか、育児休業が取れるとかそういったところを主に考えております」
賃上げに加え、福利厚生の充実など労働環境の改善がポイントとなる就活は春に向けて本格化していきます。