宮城県南部特産の柿に2021年以降霜の被害や変形が目立っていることを踏まえ、対策についての研修会が丸森町で開かれました。
県によりますと、丸森町や白石市など県南部特産の柿は2021年は霜の被害が、2022年は変形の被害が目立ちました。
このため、ころ柿や干し柿の生産量が減って柿農家の経営が厳しくなっています。
こうした状況を踏まえ、県の大河原農業改良普及センターが異例の研修会を丸森町で開き、県南部の柿農家20人余りが参加しました。
講師を務めた普及センターの担当者は、変形の原因ははっきりしない一方、霜の害は3月の高温と4月の低温が原因だと指摘しました。
その上で、気温の推移に関する2023年の予報は、霜の害が大きかった2021年に似ていると指摘しました。
担当者「凍霜害に遭遇する危険性が高まっています」
対策として畑で固形燃料を燃やすことや、霜を防ぐ肥料をまくことを勧めました。
柿農家「きちんともうかる農業をして、丸森の干し柿を後世に伝えていきたい」