土地取引の目安となる2022年度の地価が公示され、宮城県全体では住宅地、商業地ともに11年連続の上昇となりました。一部の観光地では新型コロナの影響が緩和され、下落率が縮小しています。

 1月1日時点の1平方メートル当たりの地価について、国土交通省が行った調査の結果が公表されました。

 宮城県では住宅地411カ所、商業地148カ所などが対象です。

 県全体では前の年に比べて3.9パーセントのプラスで11年連続で上昇となりました。

 このうち住宅地はプラス4.0パーセントで11年連続の上昇、商業地はプラス3.6パーセントで10年連続の上昇といずれも全国3位の伸び率となりました。

 住宅地のトップは、前の年2位だった仙台市宮城野区小田原弓ノ町で1平方メートル当たり47万5000円。11年連続でトップだった仙台市青葉区錦町1丁目と入れ替わりました。

 住宅地で最も価格が上昇したのは仙台市に隣接する富谷市太子堂1丁目で、プラス13.8パーセントとなりました。上昇率が高い上位3地点を富谷市が占めています。

 西山敦不動産鑑定士「住宅需要は安定しており、交通や商業施設への利便性が良い所、割安感のある所で上昇が拡大しております」

 商業地では、仙台市青葉区中央1丁目が1平方メートル当たり438万円で41年連続トップです。

 商業地では観光地を中心に下落傾向が続くものの、一部で下落率が縮小しました。

 松島町松島町内ではマイナス2.6パーセントと、下落率は前の年の半分となっています。

 西山敦不動産鑑定士「コロナ禍の行動制限の緩和、そういったことが良い方向に進んだのかなと、まだ下落は続いていますけれども半分になったというような状況です」