仙台大学に東北の大学では初めてとなる女子硬式野球部が発足し、初練習が行われました。

 仙台大学女子硬式野球部は、1年生9人、2年生4人、4年生1人の14人で新たな一歩を踏み出しました。

 千葉真希さん「できたばかりの野球部なので、周りとはスタートが違うが全国の元々あるチームに通用するような野球ができたらなって思っています」

 廣田美憂さん「チーム作りから徹底して、自分が在学している間に大学日本一になる」

 14人のうち高校時代に硬式野球の経験があるのは11人。強豪チームで活躍した選手も多い一方、陸上の投てきから転向した4年生もいて個性あふれるメンバーが集まりました。

 チームを率いるのは、入澤裕樹監督です。仙台大学の硬式野球部で、2008年からコーチを15年務めた経験豊富な指導者です。 この日の初練習では入澤監督がバッティングピッチャーを買って出ると、男子顔負けの鋭い打球を飛ばす選手も多くレベルの高さがうかがえました。

 赤間そらさんは、宮城県松島町の出身です。宮崎県の日南学園を経て入部しました。

 赤間そらさん「宮崎県にずっといたので宮城県で野球ができるのがすごくうれしいです」

 宮城県丸森町出身の岩倉明日美さんは、野球少女たちの目標になりたいと大学での活躍を誓います。

 岩倉明日美さん「明るく元気にやっている姿を宮城県、全国の女の子に広めて、宮城県の女子野球の人口を増やすことです」

 チームは東北女子硬式野球連盟に加盟し、高校や社会人のチームとリーグ戦を戦うほか、5月に高知県で行われる大学日本選手権に出場し大学日本一を目指します。

 入澤裕樹監督「女子は7イニングですので7回終わるまで勝利を目指して頑張る姿、最後まであきらめずに見せられるチームにしたいと思っています」

 女子の硬式野球の人気は高まっていて、女子高校生の全国大会では1997年の第1回大会の出場チームは5チームでしたが、2022年の大会には10倍近い49チームが参加したということです。