16日夜、宮城県栗原市の東北自動車道で路肩付近に停車していた大型バスに大型トラックが追突し4人が死傷した事故で、バスはオーバーヒートして停車した後、事故に巻き込まれたとみられることが分かりました。

 元木博昭カメラマン「バスの奥にあるトラックの運転席が、かなり潰れているのが確認できます」

 16日午後8時15分ごろ、栗原市若柳有賀の東北道下り線で、路肩付近に停車していた大型バスに大型トラックが追突しました。

 バスには外国人40人が乗っていましたが、全員が外に出ていてバスの後ろ付近にいた3人がトラックにはねられたということです。

 この事故で、ネパール人の男性2人と日本人の運転手の女性1人の合わせて3人が全身を強く打ち死亡しました。大型トラックの男性運転手が重傷です。

 バスは仙台市内のタクシー会社の所有で、会社の人によりますと亡くなった女性運転手は会社の社長だということです。

 バスはオーバーヒートして停車した後、安全のために乗客を車の外に避難させ、死亡した3人が後ろにあるエンジンを見に行った際に事故に巻き込まれたということです。

 会社の人「後ろに行ってまさかと思ったんじゃないでしょうか。そこに飛び込むのはちょっと考えられないですね。残念です」

 バスは、外国人の団体を乗せて岩手県にある工場まで送り迎えしていたということです。

 高橋直希記者「間もなく深夜1時になるところです。乗客を乗せたバスは若柳警察署に到着しました。バスの中から1人ずつ乗客の方が降りてきています」

 警察は乗客から話を聞くなどして、詳しい事故の原因を調べています。

 事故の影響で東北道は、若柳金成ICと岩手県の一関ICの間の下り線で通行止めとなっていましたが、午前5時40分に解除されました。