プロ野球解説者江尻慎太郎さん
 「28日の楽天対日本ハム戦の中継で一緒に解説したのが、WBC日本代表でブルペンキャッチャーを務めた、プロ野球解説者の鶴岡慎也さんです。
 楽天モバイルパーク宮城にWBCの優勝トロフィーが展示されていたので、世界一の裏話を聞いてきました」

 26日から28日までの3日間、楽天モバイルパーク宮城ではWBCの優勝トロフィーや、楽天松井裕樹のユニフォームなどが展示され、一目見ようと約1万7000人が訪れました。

 来場者「(試合を)生で観たかったけど行けなくて、トロフィーがやっと来てくれた」「(侍ジャパンに)東北の選手も多く、観ていたと思うのでそういうところで皆さん観に来たのかな」

 28日は、江尻さんと鶴岡さんも会場に足を運びました。

 鶴岡慎也さん「シャンパンファイトの前に一番最初に会場に入ったら、トロフィーが置かれていた。ここしか写真撮れないと思って持ったら重かった。指紋何個かあるけど1個は僕のです」

 江尻慎太郎さん「あえて拭かれていない」 鶴岡慎也さん「重みが違った」

 侍ジャパンのブルペンキャッチャーを務めた鶴岡さん。現役時代は、日本ハムで江尻さんとバッテリーを組んでいました。

 江尻慎太郎さん「あまり怒らない鶴岡さんによく怒られていた。江尻さん、ちゃんと投げてくださいよって」

 鶴岡慎也さん「2ストライクからど真ん中に投げていたので、勘弁してくださいって。プレイヤーとしてやってきて日本一も経験した中でも、WBC優勝はトップの感動だった」

 ブルペンでは、ピッチャーに気持ち良く投げてもらうことに徹したという鶴岡さん。中でも、楽天から唯一選出された松井裕樹は最もボールを受けたピッチャーでした。

 鶴岡慎也さん「キャッチボールの時とかも、ツルさんお願いしますと気さくに言ってくれた。松井はブルペンで一番投げていた。不安だったと思います」

 大会前の練習中からメジャー公式球に苦戦した松井。登板機会は韓国戦の1試合にとどまりました。

 鶴岡慎也さん「フォーム的にも宮崎キャンプは苦しんでいたけど、ダルビッシュが合流して結構話しているのを見ていた。技術的にもメンタル面もちょっとずつ自分の良い方に進んでいった大会始まってからは登板機会に恵まれてないけど、調子は良かった」

 江尻慎太郎さん「鶴岡さんとのコミュニケーションの中で、ボールのアジャストができたとかあったと思う。今シーズンもすごく良いピッチングをしている」

 鶴岡慎也さん「開幕戦、エスコンフィールド北海道でファイターズ対イーグルスだった。松井が開幕戦でピシャリと抑えた時、ファイターズを応援していたけど、松井が良いピッチングをしてガッツポーズをした自分がいました。それくらい感情が入っていた。
 野球を知らない人も今回その素晴らしさが分かったと思うので、選手たちが一番頑張ってほしいけど私も解説者として野球の面白さや奥深さを分かりやすく伝えていきたい」