18日の朝早く、宮城県加美町の山林で20代の男性がクマに襲われけがをしました。

10日にもクマによる人身被害が起きていて、県はこれまで出していた「クマ出没注意報」を「警報」に引き上げました。

 警察と消防によりますと、18日午前5時40分ごろ、加美町鹿原南滝庭の山林で、大崎市に住む20代の男性会社員が、体長およそ1メートルのクマに襲われました。

 男性は唇と腕にけがをして自ら消防に通報しました。

 男性は1人で野鳥を観察中だったということです。

 県内では6月10日にも大崎市の山林で、畑作業中だった60代の男性が襲われ、足にけがをしています。

 人身被害が相次いだことを受け、県はこれまで出していた「クマ出没注意報」を「警報」に引き上げました。

 県は、秋にかけてクマの出没が増えると予想して警戒を呼び掛けています。